「ド」が読めなかった
私が初めてピアノを習った時に使った教材は赤いバイエルでした。楽譜を読むことに時間がかかり苦労した覚えがあります。赤いバイエルは当時の初心者用の教材の王道で、おそらくほとんどの子どもたちが赤いバイエルで練習をしていたと思います。初めて読む音符はどれも同じように見えて区別がつきにくいです。そのような中でピアノの真ん中あたり、椅子に座ったときに自分のおへその前にある「ド」の音符は、ほかの音符とは違った特徴があります。この音符だけは、ぱっと見て一目でわかるのです。でも赤いバイエルの「ド」はそれより上の(鍵盤でいうと右のほうの)「ド」から始まるので「ド」を読むことが難しいと感じていました。